2016年1月31日日曜日

やまもといちろうメルマガ「人間迷路」 Vol.147 ビジネスパーソンの心とスキルについてを真面目に考えつつ、近頃目立つたちの悪い愛人騒動はあれ何なんですかね

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http://magazine.livedoor.com/press/14757?_mail_web_f

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┃人間迷路┃Vol.147
--ビジネスパーソンの心とスキルについてを真面目に考えつつ、近頃目立つたち
の悪い愛人騒動はあれ何なんですかね
                           やまもといちろう
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                         2016年1月31日発行
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【0.序文】2本の足で立つ、ということ
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 年始からいくつか手がけていることがどんどん発表になっていっておりまし
て、現在CFOを担当させていただいているデータビークル社でも新製品の紹介で
特定界隈より随分なご反響をいただきました。ありがたいことですが、真の意味
で真正面から取り組み成果に結びつけたのは経営者でありリスクテイカーの油野
達也と彼についてきた部下たちであって、純粋にここまでやっていける少人数の
チームというのは良いものだなと思うわけなんですよね。さっそく幾つかお引き
合いの話もあり、データ分析業界も言われているほど景気が良いわけではない状
況ではあるんですが、ありがたいことです。

 で、良い商品というのはいろんな人たちからの支えがあってのことで、当たり
前のことですけど誰かの発案でポッと思いついて出来上がるものではありませ
ん。必ず業界動向や技術のトレンドとお客様のニーズ、実現可能性調査と相応の
プロジェクトの立案があって初めて物事が前に進み、結果としてモノが出来上が
ります。

 それが個人や少人数で手がける同人的な作品であっても、百人単位数年がかり
で制作される映画であっても、おのおの携わるために必要なスキルは異なってい
たとしてもやっていることは同じです。最終的にこういうモノを作るという明確
なビジョンと、それに対して要員を引っ張り、分解された仕事を一つひとつこな
していって最終的なプロダクトというゴールを目指すという仕組みは変わりあり
ません。

 ここで、リーダーやトップやボスという存在の大きさに気づくことになるんで
すけれども、タイトルで述べたように「物事を成し遂げる力」が強ければ強いほ
ど、そのリーダーやトップはどこにいても、どんな場所でも、あらゆる仕事の推
進力として、人様から「来てほしい」として請われる側に回ります。簡単な話
が、物事を企図し、どういう形かであれ着地させる能力のある人はどこの世界で
も希少だ、ということでもあります。

 ある業界ではプロダクトマネージャーと言われ、別の世界ではエクゼクティ
ブ・プロデューサーと呼ばれる仕事は、多くの場合「いまある仕事をこなしてい
った結果、一定の年月が経てば身につく能力」によってこなせる代物ではありま
せん。残念なことに、若いころから物事に取り組み、自分なりにケリをつけてい
く作業を少しずつやり、やったこととできたモノの違いを掴み取って修正をし続
けるという途方もない労力をかけてきた人たちが少しずつ学んでいく世界のスキ
ルなのでしょう。

 よくモノ作りは性格でできるできないが決まるから、と言われるわけなんです
が、私の棲息するICT業界周りやコンテンツ業界での投資の経過を見ていると、
そういう天賦のもので言い表せるものばかりではないことに気づきます。もちろ
ん性格として自分なりのこだわりややりたいことを明らかにして主張することに
ためらいのない資質はあるのかもしれませんが、それはむしろ従で、本当に必要
なことは自分なりの試行錯誤を積み重ねていき、当たった外れた、成功した失敗
したに限らず取り組みを継続していくことのできる人に仕事が集まるように思う
のです。

 なので、巷で言われる「一流になるための1万時間の法則」とか「諦めない人
が成功する人」というのは、きちんとした試行錯誤や結果を出すためのプロセス
が身についている人に限っては、という意味で事実なのだろうと感じます。そし
て、私がキャリア系のサイトでたまに喋る「40歳になっても履歴書を書くような
仕事の仕方はしないほうがいい」というのは、まさにこの自分の足で立っていら
れる人、手がけたことや実績がその人のキャリアそのものを表し、この人となら
仕事をしてみたい、どういう形であれ結果は出ないということはない、とい
う"引き"に繋がっていくのだろうと思うのです。

 私でさえ、別に無理に働く必要はなくともいままで投資界隈で培ってきた統計
的手法や、ソフトウェア開発の手順などが身に染み付いていて、いままでもどち
らかというとプロジェクトの「炎上」をしたときあの人に頼めばどうにかしてく
れる風情のポジションで長らくいたのは事実です。しかしながら、そういう経験
を踏んできたからこそ、少ない予算でプロジェクトを整理し、何を優先順位にし
て切り出せばどういう形であれ最終的なプロダクトを捻り出せるのかということ
を短期間で考える能力が備わりました。また、投資業務や助言などは当たったり
外れたりするものですが、それを説明したり、ファンドを組成したり、投資委員
会を組んでステークホルダー各位が納得のいく権利分配ができる仕組みを作ると
いうことをやってきたので、何か大口のコンテンツ系案件が投資されるとなると
「ちょっと意見聞かせてよ」というコンサルや外部プロデューサーの依頼がたく
さんやってくるようになるわけであります。別に私がお金を出すわけでもないの
にね。

 裏を返せば、スタートする年齢はともかくとして、自分の手がけたことや実績
にきちんとこだわりを持ったり、自分の心の中に見極められるような「目利き資
産」のようなものが試行錯誤の結果積み上がってさえいれば、数年である程度は
モノになるのがビジネススキルというものの正体なんだろうなあと思うのです。
実際、40代中盤でようやくご自身の手がけたことを再編成して取り組まれたら、
数年で立派なプロダクトマネージメントの中心人物になった御仁もおられます。
その人、厄年だかで前職を親御さんの介護で辞められ、しばらくコンビニの店員
までやって、親御さんとのお別れで区切りがついてからハローワークでほぼ未経
験のまま異業種に飛び込んでこられた方なんですよね。

 まあ、そんなこんなで仕事をきっちりやり遂げることの大事さや、やり遂げた
後の振り返りが、ビジネスパーソンの心とスキルを強くするんだよ、ということ
は是非知っていただきたいと願う次第であります。これほんと。


0-b. 最近の書き物

 なんかいろいろ書いてますが、平常運転です。

2016年ネットメディア展望 ウェブ媒体がただの出版社になっていくまで - 山本
一郎
http://blogos.com/article/152983/

 BLOGOSの記事はそれなりに読まれたようで良かったです。今後は、あんまりネ
ットメディアか雑誌社かテレビ局かっていう線引きなく、どのブランドにどれだ
けの人がどういう集まり方をしたか、という目線で見ていったほうが先読みとし
ては正しいんじゃないかと思う次第です。

古市憲寿氏「ハーフ劣化」発言にみるニュースサイト『J-CAST』との混ぜるな危
険感|やまもといちろうコラム
http://dailynewsonline.jp/article/1070098/
ジャニーズ「SMAP解散」報道に見る部外者の受け止め方|やまもといちろうコラ

http://dailynewsonline.jp/article/1074883/
"グーグル税"の導入が世界に与える衝撃度|やまもといちろうコラム
http://dailynewsonline.jp/article/1079878/

【ネットニュースの裏側】山本一郎×中川淳一郎×漆原直行のイニシャル鼎談
vol.1「ベッキー騒動はネットニュースの救世主」
http://dailynewsonline.jp/article/1079618/
【ネットニュースの裏側】山本一郎×中川淳一郎×漆原直行のイニシャル鼎談
vol.2「羽生結弦の"結婚報道"がPVを稼ぐ理由」
http://dailynewsonline.jp/article/1079689/
【ネットニュースの裏側】山本一郎×中川淳一郎×漆原直行のイニシャル鼎談
vol.3「著名人の女性遍歴は"鉄板のニュースねた"」
http://dailynewsonline.jp/article/1079692/

 デイリーニュースオンラインでは幾つか新しい取り組みもさせていただいてお
りまして、次回のイベントも満員御礼、もう少し皆様とご一緒できる何かができ
ればと思っております。

なぜ「パチンコの換金」は合法なのか
http://president.jp/articles/-/17060

 雑誌『プレジデント』では、パチンコ業界の不正釘問題について論じました。
ここでは業界全体の概要についてお話していますが、細かいところは先日フジテ
レビ系ネット放送ホウドウキョク「真夜中のニャーゴ」で木曽崇さん、POKKA吉
田さんと当局対応も含めて議論しています。

リアルではクソ地味なんです。ブロガー/投資家・やまもといちろうさんの習慣
を知りたい【前編】
https://www.careertrek.com/daily/shukan-yamamoto-1st/
40歳で履歴書書いてる人はヤバいと思います。ブロガー/投資家・やまもといち
ろうさんの習慣を知りたい【後編】
https://www.careertrek.com/daily/shukan-yamamoto-last/

 キャリアトレックで、自分の習慣について心がけていることを書きました。後
編はキャリアトレックに登録しなければならず、どうも変なリクルーティングメ
ールなども大量に届くらしいのですが、そこはそれということで… 適切にご処
置いただければと。

そもそもステマって、なんでダメなんですか?/ステマ問題を厳しく追及してい
る山本一郎さんに聞いてきた
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2016/01/21/21609

 年末に取材された件ですが、漫画になってました。前編だそうです。あまりに
も通り一遍のことしか言ってない感じになっちゃって、ただうまくまとめていた
だいて感謝しています。

データ分析の材料は"過去"から"今" 野球データ分析の未来を山本一郎氏が
語る
http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201601240002-spnavi

 昨年、スポーツアナリティクス協会で喋った講演内容が簡単に取りまとめられ
ていました。もう少し込み入った話をしてはいるんですが、少しでもこの世界に
ついて知っていただければ幸いであります。

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目次
【0. 序文】2本の足で立つ、ということ
【1. インシデント1】ある経営者の愛人騒ぎと余波
【2. インシデント2】Amazonがこのところ調子こいてるようですが実態はどうな
のでしょうね
【3. 特別対談】乙武洋匡さん:第二回
【4. 迷子問答】迷路で迷っている者同士のQ&A
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